長期インターンの面接で聞かれること・確かめられる3つのこと
長期インターンの面接で聞かれることは、会社ごとに違います。それでも、質問の目的は3つに分けられます。
- 続けられるか。働ける曜日と時間、続けられる期間
- なぜこの仕事か。応募した理由と、やってみたいこと
- 一緒に働けるか。報告や質問の仕方、約束の守り方
厚生労働省は、採用選考を、仕事をするのに必要な適性と能力にもとづいて行うよう会社に求めています。面接の質問も、本来はこの3つのように、仕事に関係することが中心になります。
長期インターンの面接が難しいと感じる人もいます。社員の採用と違い、経験や実績より、続けられるかと、教わりながら仕事を覚えられるかが見られます。準備すれば答えられる質問がほとんどです。
よく聞かれる質問と答えの組み立て
長期インターンの面接の質問は、次のような形で出ます。3つの目的のどれを確かめる質問かを意識すると、答えの的が外れにくくなります。
続けられるかを確かめる質問
- 週に何日、何時から何時まで働けますか
- いつまで続けられそうですか
- テスト期間や長期休みは、どう働く予定ですか
- ほかのアルバイトやサークルとの両立はどうしますか
ここは、具体的な数字で答えます。「週3日、月・水・金の13時から18時。テスト前の2週間は週1日に減らしたい」のように、曜日と時間まで言えると伝わります。
なぜこの仕事かを確かめる質問
- なぜ長期インターンをしようと思ったのですか
- なぜこの会社、この職種に応募したのですか
- インターンで何をできるようになりたいですか
応募書類に書いた志望動機と、同じ筋で話します。書類と面接で言うことが違うと、どちらが本当かを聞き返されます。志望動機の組み立て方は志望動機の書き方の記事にあります。
一緒に働けるかを確かめる質問
- わからないことがあった時、どうしますか
- ミスをした時、どう対応しましたか
- 人と協力して何かをやり遂げた経験はありますか
ここでは、実際にあったことを1つ選んで話します。授業のグループ課題、アルバイト、サークルの係など、身近な経験で足ります。
長期インターンならではの質問
- 短期のインターンではなく、長期を選んだのはなぜですか
- 当社のサービスを使ったことはありますか。どう感じましたか
- 入ってから、どんな仕事を任されたいですか
長期を選んだ理由は、数か月続けて仕事を覚えたいという点につなげて話します。サービスの感想は、使ってみた事実と、感じた点を1つずつ話せるようにしておきます。
- 1結論質問への答えを最初に1文で
- 2理由そう考えた理由を1つ
- 3具体例実際にあったことを1つ
- 4仕事へのつなぎインターンでどう生かすか
どの質問も、結論、理由、具体例、仕事へのつなぎの順で組み立てます。結論を先に言うと、途中で話が長くなっても、面接官は何の話かを見失いません。
たとえば「わからないことがあった時、どうしますか」には、次のように答えられます。
答えの例:まず15分ほど自分で調べ、それでもわからなければ質問します(結論)。長く1人で抱えると、締め切りに間に合わなくなるからです(理由)。飲食店のアルバイトで、新しいメニューの作り方を調べてから店長に確かめるようにしたところ、作り直しが減りました(具体例)。インターンでも、調べたことと、わからない点を分けて質問します(仕事へのつなぎ)。
長期インターンの面接対策としては、質問を書き出し、声に出して答える練習が役に立ちます。文章を丸暗記すると、言葉が詰まった時に続かなくなります。話す順番だけを覚えておきます。
\ 3か月続けたら、91日目に手当 /
継続手当つきの求人を探す長期インターンの自己紹介は1分で話す
面接の最初に、自己紹介を求められることがよくあります。長期インターンの自己紹介は、1分で話せる長さにまとめます。長く話すより、次の質問につながる材料を置く方が大事です。
- 名前、大学と学部、学年
- 授業やゼミで学んでいること
- 長期インターンに応募した理由を1文で
- 働ける曜日と時間
例:「経済学部2年の山田です。ゼミでは地域のお店の売上データを分析しています。数字を使って改善案を考える仕事をしたくて、マーケティング職に応募しました。働けるのは月・水・金の13時から18時です。」
この4つを順に話すと、面接官は応募の理由や働き方の質問に進みやすくなります。スマートフォンで時間を測りながら、1分に収まるまで削ります。
学生から聞いておく質問(シフト・時給・仕事内容)
面接は、学生が会社を確かめる場でもあります。面接の最後に「何か質問はありますか」と聞かれたら、働く条件と仕事の中身を確かめます。
厚生労働省のリーフレットによると、求人票の欄が足りない時、会社は一部の労働条件を後で示すことができます。その場合も、原則として面接などで最初に会う時までに、すべての条件が示されることになっています。まだ示されていない条件があれば、面接で聞いてかまいません。
シフト
- 勤務日はいつまでに決めますか
- テスト期間に日数を減らせますか
時給
- 試用期間中も同じ時給ですか
- 研修や会議の時間も時給の対象ですか
- 交通費は出ますか
仕事内容
- 最初の1か月は何をしますか
- わからない時は誰に聞きますか
お金や休みのことを聞くと、印象が悪くなるのではと心配する人もいます。働く条件を確かめるのは当然のことです。「続けるために確かめておきたい」と理由を添えると、聞きやすくなります。
時給の見方や、時給以外に確かめる条件は長期インターンの時給の記事にまとめています。
答えなくてよい質問(本籍・家族など)
厚生労働省は、就職差別につながるおそれがある14の事項を示しています。会社がこれらを応募書類や面接で把握することは、就職差別につながるおそれがあるとしています。
- 本人に責任のない事項:本籍・出生地、住宅の状況、家族(職業・続柄・健康・学歴・収入など)、生活環境・家庭環境
- 本来自由であるべき事項:宗教、人生観・生活信条、思想、購読新聞・雑誌・愛読書、支持政党、尊敬する人物、労働組合や学生運動などの社会運動
- 採用選考の方法:身元調査、必要性のない健康診断、適性・能力に関係ない事項を含む応募書類
厚生労働省は、面接で多い不適切な質問の例として、「ご家族のお仕事について教えてください」「あなたの購読新聞や愛読書があれば教えてください」などを挙げています。緊張をほぐすつもりで聞いてしまう例が多いとも説明しています。
職業安定法第5条の5は、会社が応募者の個人情報を集める時、業務の目的に必要な範囲で、目的を明らかにして集めるよう定めています。
こうした質問を受けて答えたくない時は、「お仕事に関係することでしたらお答えします」と返す方法があります。厚生労働省は、このような質問があった場合、ハローワークに相談するよう案内しています。
面接だけでなく、応募用紙やエントリーシートの記入項目にも同じ考え方が当てはまります。厚生労働省は、応募書類として「厚生労働省履歴書様式例」の使用を勧めています。家族の欄や本籍の欄がある独自の様式を求められたら、記入してよいか迷う点として覚えておきます。
一方で、働ける曜日や時間、続けられる期間、仕事に関係する経験は、仕事に関係することです。こちらは具体的に答えます。
オンライン面接と前日の準備
前日にしておくこと
- 求人票と、自分が出した応募書類を読み直す
- 会社のサービスやWebサイトを実際に見て、感じたことを1つメモする
- 学生から聞く質問を3つ書き出す
- 時間割と、働ける曜日・時間の一覧を手元に置く
会社のサービスを使った感想は、志望の理由を話す時の具体例になります。良かった点と、もっとこうなればと思った点を1つずつ用意しておくと、話が広がります。
オンライン面接の準備
長期インターンの面接は、オンラインで行われることもあります。前日までに、次の点を確かめておきます。
- 使うアプリと参加のリンク。アプリは事前に入れて、音とカメラを試す
- 通信が安定する場所。家族の声や生活音が入らない部屋
- カメラの高さ。目の高さに近づけ、顔が画面の中央に来るようにする
- 背景。散らかった物が映らないか、明るさは足りるか
- つながらなかった時の連絡先。会社のメールアドレスや電話番号
開始の5分前には入室できるようにします。話す時は、画面の相手の顔ではなく、カメラを見ると目が合って見えます。面接で着る服や髪型は長期インターンの服装の記事で説明しています。
Day91の求人に応募する場合
Day91は、有給の長期インターンだけを載せる求人サイトです。載るのは、90日続けると91日目に企業から1万円以上の継続手当が出る求人だけです。手当は企業が自社の制度として直接払い、Day91はお金を預かりません。
応募と面接は各企業が行います。有給インターンの面接では、時給と同じように、手当の額や受け取る条件も確かめておく項目です。
この記事は、2026年10月2日時点の法令と厚生労働省の公表資料をもとにした一般的な説明です。面接での質問の扱いなど個別の状況は、ハローワークや都道府県労働局に確認してください。



