長期インターンに受からない時は、能力より先に、落ちた場所を確かめます。書類で落ちたのか、面接で落ちたのか、勤務できる日時が合わなかったのかで、直すところが変わるからです。

知恵袋などには、何社落ちたという体験談が多く載っています。体験談は1人分の例です。自分の応募にあてはまるかは、自分の結果で確かめます。

通過率・倍率の公的な統計はない

長期インターンの通過率、倍率、合格率を調べる人は多いです。しかし、この記事を書くにあたって、国や公的機関が出している統計は見つかりませんでした。ネットで見かける数字は、サイトごとの集計か個人の経験です。

仮に全体の受かる確率が分かっても、応募の数や採る人数は会社と時期で変わります。全体の数字から、次の1社に受かるかどうかは分かりません。

受かるには、確率を気にするより、自分の結果を記録するほうが役に立ちます。応募した会社、出した書類、落ちた段階を1行ずつ残します。3社分たまると、落ちる場所の傾向が見えてきます。

落ちる場所は書類・面接・条件の3つ

書類と面接がある選考なら、不採用になる場所は大きく3つに分かれます。

どこで落ちたかで見直す場所が変わる

不採用の連絡は、どの段階で来たか

書類を出したあと、面接の前書類を見直す志望動機と本人希望欄
面接のあと面接の答え方を見直す話した内容を書き出す
面接で勤務日数や期間の話が合わなかった勤務できる条件を見直す求人票の条件と比べる

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書類で落ちる時に見直すこと

ハローワークの資料は、書類選考で不採用になれば、面接で力を見せる機会もなくなるとしています。書類は、面接に進むための最初の関門です。

志望動機に3つの要素が入っているか

ハローワークの資料は、志望の動機とアピールポイントに、次の3つを入れるよう勧めています。

  1. その会社を選んだ理由
  2. 自分の経験や能力のうち、仕事に活かせるもの
  3. どんな仕事をして役に立ちたいか

同じ資料は、「学びたい」「充実感を得たい」といった個人の希望だけでは、具体性に欠けるとしています。「成長したい」で終わっていないか、何をして会社に返すのかまで書けているかを確かめます。書き方と例文は長期インターンの志望動機の記事にまとめています。

どの会社にも出せる文になっていないか

会社の名前を入れ替えても通じる文は、その会社を選んだ理由が伝わりません。求人票の仕事の内容に書かれた言葉を1つ拾い、それに自分の経験をつなげます。

  • どこにでも出せる文:「成長できる環境で、社会人としての力をつけたいと考えました。」
  • その会社に向けた文:「求人にあったSNSの投稿づくりに関心があります。サークルのSNSを1年担当し、投稿を週3回続けてきた経験を活かしたいと考えました。」

勤務できる日時が書かれているか

長期インターンでは、週に何日、どの時間に入れるかが、仕事を任せる前提になります。本人希望欄や応募フォームに、勤務できる曜日と時間、続ける予定の期間を書きます。書かれていないと、企業は仕事を任せられるかを判断できません。

誤字や名前の書き間違いがないか

ハローワークの資料は、誤字や脱字があると、意欲がない、仕事が雑かもしれないと受け取られるとしています。会社名は正式な名前で書きます。出す前に声に出して読み返すと、抜けに気づきやすくなります。

出し方の指定を守っているか

応募フォームの字数、ファイルの形式、締め切りなど、企業が出し方を指定していることがあります。指定と違う形で出すと、中身を読む前に評価が下がることがあります。履歴書をPDFで送る時は、ファイル名に氏名と書類名を入れ、送る前に一度開いて表示を確かめます。

面接で落ちる時に見直すこと

面接のあとで落ちる場合は、面接の直後に、聞かれた質問と自分の答えを書き出します。覚えているうちに残すと、答えのどこが弱かったかを後で比べられます。

答えが具体的か

「頑張ります」「何でもやります」は、どの応募者も言えます。授業やアルバイトで実際にしたことを、数字や場面を入れて話せているかを見直します。たとえば「アルバイトで新人3人に仕事を教えた」のように話します。

勤務の話をあいまいにしていないか

面接では、週の日数、時間帯、試験期間の扱い、続ける期間を聞かれることがあります。「たぶん大丈夫です」と答えると、企業は予定を立てられません。授業の時間割を見ながら、入れる日時を先に決めておきます。

答え方の例です。

月曜と木曜は13時から18時、金曜は終日勤務できます。週3日、週15時間ほどを考えています。1月と7月の試験期間は、2週間ほど週1日に減らす相談をさせてください。少なくとも1年は続けるつもりです。

質問をしているか

面接の最後に質問を聞かれた時、何も聞かないと、仕事への関心が伝わりにくくなります。最初の1か月に任される仕事や、教えてくれる人の有無を聞くと、自分が働く姿を具体的に考えていることが伝わります。

質問の例と答えの準備は長期インターンの面接の記事にまとめています。

オンライン面接の環境

長期インターンの面接は、オンラインで行われることもあります。音声が途切れる、画面が暗いといった問題は、話の中身とは別に印象を下げます。前日に、使うツールで音声とカメラを試し、静かな場所と通信を確保しておきます。

落ちた理由にしなくてよい質問

厚生労働省は、本籍、家族の職業や収入、宗教、支持政党、尊敬する人物、愛読書などを応募書類や面接で聞くことは、就職差別につながるおそれがあるとしています。こうした質問にうまく答えられなかったことを、自分の落ち度と考える必要はありません。

勤務できる時間の条件で落ちる時

書類も面接も問題がなくても、勤務条件が合わずに落ちることがあります。週4日以上を求める会社に週2日で応募すると、能力に関係なく合わないことがあります。

職業安定法は、労働者を募集する企業に、仕事の内容、賃金、労働時間などの労働条件を示すよう定めています。厚生労働省の指針は、労働時間について、始業と終業の時刻、所定労働時間を超える労働の有無、休憩時間、休日などを示すとしています。

応募の前に、求人票に書かれた次の条件と、自分の予定を並べて比べます。

たとえば、求人票に平日の10時から19時の間で週3日以上とあるのに、授業の関係で平日に入れるのが週1日だけなら、条件が合いません。面接で「授業が終われば増やせます」と答えても、今の募集に合うかどうかで判断されます。

求人票の条件と自分の予定を比べる

求人票で確かめる

  • 週の最低勤務日数
  • 1日の勤務時間と時間帯
  • 続けてほしい期間
  • 出社かリモートか

自分の予定で確かめる

  • 授業のない曜日と時間
  • 通学と移動にかかる時間
  • 試験期間と長期休み
  • 続けられる期間

条件が合わない会社には、受かっても続けるのが難しくなります。週の日数と時間の決め方は長期インターンの週の日数と時間の記事で説明しています。

応募先の選び直し方

3つの場所を見直しても受からない時は、応募先の選び方を変えます。見直す順番は、条件、書類、面接です。条件が合わない会社に応募を続けると、書類や面接をいくら直しても結果は変わりません。

受からない時に見直す順番
  1. 11. 条件勤務できる日時と求人票を比べる
  2. 22. 書類志望動機の3つの要素と誤字
  3. 33. 面接答えを書き出して具体的にする
  4. 44. 応募先経験を問わない求人を含めて探す
  • 経験者向けの求人ばかりに応募していないか。仕事内容に未経験から教えると書かれた求人を含める。
  • 人気の職種だけに絞っていないか。営業、事務、カスタマーサポートなど、隣の職種にも広げる。
  • 1社ずつ結果を待っていないか。複数の会社に並行して応募すると、待つ時間が短くなる。
  • 求人の掲載日が古くないか。職業安定法は、募集する企業に、募集の情報を正確で最新の内容に保つよう求めている。

不採用の連絡が来たあとにすること

不採用の連絡が来たら、その日のうちに記録を1行足します。次の表のように残すと、落ちた段階の偏りが見えます。

応募の記録の例
会社職種出したもの落ちた段階気づいたこと
A社マーケティング履歴書書類志望動機が成長したいで終わっていた
B社営業履歴書・面接面接勤務日数をあいまいに答えた
C社事務応募フォーム条件週4日以上の募集だった

同じ会社にもう一度応募できるかは、会社によって違います。求人に再応募の扱いが書かれていれば、それに従います。

探す経路を変えるのも1つの方法です。求人サイト、大学のキャリアセンター、知人の紹介の使い分けは長期インターンの探し方の記事で説明しています。

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Day91は学生の個人情報を集めません。応募は、各企業のページから行います。

この記事は、2026年10月2日時点の法令と厚生労働省の資料をもとにした一般的な説明です。採用選考での質問や求人の表示で困った時の個別の状況は、都道府県労働局やハローワークに確認してください。